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やっぱりこわい?不動産業者の見られ方

「不動産業者はこわい」というイメージを抱く人は多いのではないでしょうか?見た目で人を判断するのは良くありませんが、スーツやネクタイ、歩き方や話し方など、不動産業者は一種独特な印象を放っていることがあります。一般を対象とする接客業にもかかわらず、「店舗へ足を踏み入れにくい」といった難関も未だ解消していないようにも思えます。消費者は実際、どのように不動産業者を見ているのでしょうか?

アンケートより、不動産業者の見られ方

不動産関連の比較査定サイト「スマイスター」を運営する株式会社シースタイルが同社利用者228名を対象に実施した「不動産業者のイメージ調査」からは興味深い結果を知ることができます。

1位 強引(30.7%)
2位 しつこい(28.9%)
3位 地域に詳しい(28.5%)
4位 高収入(28.1%)
5位 口が達者(28.1%)
6位 怖い(21.1%)
7位 知識が豊富(20.2%)
8位 コミュニケーション能力が高い(14.5%)
9位 多忙(13.6%)
10位 気配り上手(3.8%)

以下、「チャラい」、「熱意がある」、「無愛想」、「女性が少ない」、「頼りがいがある」、「誠実」、「イケメン(美人)が多い」、「清潔感がある」、「親近感がある」、「モテる」と続く。

トップ3にランキングしたイメージは、「強引」、「しつこい」、「地域に詳しい」。業種柄、地域に詳しいのは当然であることを踏まえると、“強引でしつこい人々”と見られていることとなります。問題の「怖い」は、堂々の第6位で全体の21.1%。第1位とは9.6ポイント差でした。第10位までを独自に総括するならば、「強引でしつこく口が達者で怖いが、会話上手・気配り上手な一面もある高収入だが多忙な人々。」というところでしょうか。

女性は男性よりもポジティブに見ていた

ここまでの結果にガッカリした関係者も多いと思いますが、ここからが興味深くなっています。男女別のトップ3からは異なる一面が見えてくるのです。男性においては、第1位「強引」、第2位しつこい、第3位「口が達者」と不動産業者に対しネガティブイメージが先行しています。反面、女性における第1位は「高収入」、第2位「知識が豊富」、第3位「コミュニケーション能力が高い」と男性に比べポジティブイメージを抱いている人が多いのです。

匿名投稿サイトに寄せられる声も調べてみた

スマイスターの調査結果を元に、匿名投稿サイトに寄せられる不動産業者への声を調べてみました。匿名であることから情報の信憑性は定かではありませんが、やはり「強引」、「しつこい」、「口が達者」、「怖い」に該当する投稿が多く寄せられていました。

同サイトには、不動産業者による投稿もちらほら見られ、ここからは消費者と業者の間に大きな知識の溝があることを伺い知ることができます。賃貸物件においては不動産業者が考える業務領域と顧客が求める業務領域の差が大きく、より親切丁寧な対応を求める顧客に対して「仲介業者の仕事は鍵渡まで」、「契約に至らない内観は飲食店で“食べるか分からないけど、とりあえず調理してくれ”というのと同じ」といった不動産営業マンの声が印象的でした。

不動産業は飲食店よりも衣料店の接客スタイルに近いのではないでしょうか。洋服を買いに行き試着だけして購入しない人は多く、その衣服を汚れがないことを確認しキレイにたたみ直し、次の客のためにレイアウトする衣料品スタッフから「買わないなら試着するな」と言われたら、大多数の人が苦情を言うことでしょう。

もちろん、調査結果やネット上の投稿が全てではありませんが、世間がどう見るかを意識し改善することで自社ファンを増やす業者が増えてくれればと思います。

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